エネクス・インフラファンド(9286)から分配金が入金されました 利益超過分配金が半分以上です

エネクス・インフラファンド(9286)から第3期の資産運用報告書が届きましたので、紹介したいと思います。
インフラファンドを取り上げるのは初めてなので、私の中でNo.1評価のエネクス・インフラファンドをご紹介します。

伊藤忠エネクスをメインスポンサーとするインフラファンドです。2019年2月に上場し、当初は5物件でスタートしました。2020年1月に長崎の発電所、2020年12月に三重(松阪)の発電所を追加しまして、現在は7物件で構成されています。7件全て太陽光発電所で資産規模(取得価格ベース)は約587億円です。現在、上場しているインフラファンドは7銘柄ありますが、これは上場インフラファンドで最大となっています。次期(第4期)取得した三重(松阪)の発電所が約402億(ポートフォリオの7割を占めています)で、一気にトップに立ちました。
他のインフラファンドとの違いはあまりありませんが、あえて言うならばパイプライン物件の風力発電所、水力発電所の優先的売買交渉権を取得する予定としていることが特徴です。

 

エネクス・インフラ投資法人の評価

先ず、エネクス・インフラ投資法人は私の中では5段階で「C+」評価のインフラファンドです。
C+評価ではあるのですが、インフラファンドの中ではトップに位置付けています。逆に言うと、トップでもC+に過ぎないということでもあります。

A:大好きです(組成時からのポートフォリオは勿論、入居や退去テナントまで把握するくらい)

B:買いたいです(現状のポートフォリオやテナントを把握するくらい)

C:安くなったら買いたいレベル(現状のポートフォリオやテナントをラフに把握するくらい)

D:まあ買わないレベル(値動きはチェック)

E:絶対に買わないレベル(値動きはチェック)

 

ポートフォリオ分析

当初は5物件でスタートしました。2020年1月に長崎の発電所、2020年12月に三重(松阪)の発電所を追加しまして、現在は7物件で構成されています。7件全て太陽光発電所で資産規模(取得価格ベース)は約587億円です。現在、上場しているインフラファンドは7銘柄ありますが、これは上場インフラファンドで最大となっています。次期(第4期)取得した三重(松阪)の発電所が約402億(ポートフォリオの7割を占めています)で一気にトップへ躍り出ました。調達価格は32円~40円です。正直、松阪一本足打法ということ以外にあまり特徴はありません。

「強力なパイプラインサポート」で、「風力及び水力発電施設も組み合わせたバランスのとれたポートフォリオ構築を目指す」としていますが、風力はまだしも、水力なんてほっとんど無いのに、カッコよいことを言わないで欲しいですね。

 

エネクス・インフラ投資法人の分配金

一番気になる分配金は今期(第3期):6,000円第4期(予想):6,000円です。

ここで補足しておきたいのは、利益超過分配金についてです。

利益超過分配金とは会計上の利益を超えて行う金銭の分配です。
J-REITは、減価償却費等を原資として、利益を超えた金銭を分配することが認められています。
減価償却費は、会計上の費用ですが、実際に現金を支出するものではないので、減価償却費に相当する現金が社外に流出せず留保されることになります。
その留保される金額の一部を一定のルールに従い、投資主に分配しています。
具体的に今期(第3期)で言えば、分配金6000円を見ると以下の配分になっています。

  • 1口当たり分配金(利益超過分配金は含まない) 2,393円
  • 1口当たり利益超過分配金 3,607円

翌期(第4期)も分配金は6000円の予定ですが、配分は以下の通りです。

  • 1口当たり分配金(利益超過分配金は含まない) 2,633円
  • 1口当たり利益超過分配金 3,367円

一般的にインフラファンドの利回りは表面的には6%を超えていますが、利益からの分配金は半分程度になっていることには注意をしないといけません。
なお、エネクスインフラファンドの場合、有形固定資産は186ヶ月~291ヶ月で減価償却することになっています。
固定買取が終了するころになったら、設備の価値ってほとんどなくなってそうですよね(20年前の太陽光パネルなんて価値ないよなきっと)。
発電所があるような土地はほとんど価値がないでしょうから、高値売却も難しそうですし、20年後の投資口価格ってどうなるのでしょうか。
毎年の3%利益分配金、3%の利益超過分配金で15年で90%回収。そこから先もまだ少しは固定買取期間が残っているでしょうし、設備や土地も多少は価値があるでしょうから、投資口価格が60%くらいになっていても150%。実際には増資などで投資口価格は今と同じくらいを維持していると思いますので、15年で2倍弱ですか。複利で4-5%をどうみるかというところでしょう。

決算期は11月末となっています。
格付けは、JCRから「A」を取得しています。

エネクス・インフラ投資法人を1位とする理由

先ず、インフラファンド自体に私はあまり魅力を感じていません。位置づけとしてはミドルリスクミドルリターンとしています。
私はローリスクミドルリターン、ミドルリスクハイリターンを求めているので、インフラファンドにあまり面白味を感じません。電力の買取価格も決まっていると、その期間はほぼ予想通りの運用となると考えられ、アップサイドが見込めません。投資法人のラインナップを見ると、正直1流企業がスポンサーになっていません。REITの時もそうでしたが、通常時には問題なくとも何か問題がある(REITの例で言えばリーマンショック)と、スポンサーがやられてしまう可能性があります。また、何より懸念するのは、インチキや粉飾が起こる可能性が高い事です。未だ新しい市場だけにどういうリスクがあるのかさえ、きちんとつかめておらず、ルールの整備が十分に出来ていない可能性が大いにあります。リートのケースではスポンサーがリートをゴミ箱にしてしまうようなことも過去には沢山ありました。インフラファンドだって、スポンサーが高値でパネルを売りつけている可能性が大いにあります。伊藤忠エネクスと言うことで、他のインフラファンドよりかはインチキや粉飾する可能性は低いと考えます。他のより利回りの高いインフラファンドとエネクスインフラファンドとの利回りとのギャップは1%以下です。1%の差であれば私はよりリスクの低い方を選びます。

初回なので、あまり細かいことまでは述べません。インフラファンド自体の問題点は次回以降取り上げたいと思います。

 

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